仏前結婚式

仏前結婚式とは

結婚とは、仏教の考え方からみれば、人と人とが結ばれ夫婦になるということは単なる偶然ではなく、それだけの深い「縁」があったということなのです。

「縁」という考え方は、もともと仏教の考え方です。人生の中で、「縁」を感じる瞬間は何度も訪れると思います。その中でも結婚は、生命の誕生に繋がりますから、人生最大の「縁」と言っても良いでしょう。

仏前での結婚式は、そうした深い縁を感じるとともに、ご両親をはじめご先祖の心と身体を受け継いでいるのだという感謝の思いを新たにするという意味をもっています。

これから始まる新たな人生を、お釈迦さまや日蓮聖人の教えに導かれ、感謝しながら生きることを、二人で誓い合う。それが仏前結婚式なのです。

仏前結婚式の流れ

当寺の本堂にて執り行います。仏前には縁起物をお供えし、堂内には雅楽の音色が流れ、堂内の雰囲気も高まり始めます。

半鐘の合図によって、来賓･親族が入堂。続いて新郎･新婦･媒酌人･僧侶が入堂します。全員が入堂しますと、開会宣言をして式典に移ります。

式場の座配は、本尊に向かって右が新郎、左が新婦です。

式は次の流れで執り行います。

1. 一同着席
2. 初楽
3. 開式の詞
4. 勧請（かんじょう）
5. 自我偈
6. 奉告文
7. 中楽
8. 盃礼
9. 念珠授与
10. 祖訓
11. 献華
12. 指輪交換
13. 誓いの詞
14. 中楽
15. 親族固めの盃
16. 授証
17. 証明
18. 玄題三唱（げんだいさんしょう）
19. 祝祷（しゅくとう）
20. 納楽
21. 納式の詞

以上で結婚式は終了です。